細胞を扱う培養作業や評価試験をおこなうには多くの負担が要求されます。培養設備や実験機器などのハード面、人材育成やデータ処理などのソフト面など、これらに掛かる費用や時間が莫大なものとなり負担となるときがあります。負担を軽くするために私たちはアウトソーシングという新しいスタイルとして動物細胞培養の受託サービスをご提案します。
マクロファージや肥満細胞、抗体産生細胞などはアレルギー反応をはじめとする免疫系の主役となる細胞です。これらの細胞を用いた評価実験をおこないます。
細胞から分泌されるTNFαやインターフェロン、ヒスタミンなどの炎症関連物質を測定します。
サンプルBは通常刺激よりも分泌TNFα量を高める効果があった
細胞が異物を除去する「貪食」をタイムラプス撮影します。細胞の動きや貪食の度合いを詳細に知ることが可能です。
蛍光標識ザイモザンを貪食することにより細胞内の赤色蛍光が増えた
効率良く生産することが可能な培養液で培養できるよう、細胞を順応させます。
健康な生活を脅かす「がん」。がんに立ち向かうためのヒントを、細胞を使って導き出します。
抗がん剤によって細胞がどれだけの傷害を受けたのかを測定します。抗がん剤濃度や酸素濃度など培養環境を変化させて評価することが可能です。
抗がん剤により細胞生存率低下が誘導され、低酸素環境でさらに強められた
がん細胞の横方向、縦方向の動きを撮影します。動きを数値化することで、がん細胞の詳しい性質や抗がん剤の評価が可能となります。
サンプルを添加することで細胞移動が抑制された
がん細胞の動きを観察することで抗がん剤の作用を詳細に知ることができます。
当研究所は低酸素培養に特化したスタッフと専用装置を有しており、これまで詳しく知られていなかった低酸素環境での培養作業を容易に実施可能です。
小型高性能インキュベーターを内蔵した低酸素グローブボックスを使用して、様々な培養作業を低酸素下でおこないます。
低酸素環境により細胞に起こる様々な変化を測定します。
AとBの低酸素環境でHIF1a量を比較したところ、AよりもBで高いHIF1a量が確認された。
安定した低酸素環境で細胞のタイムラプス撮影をおこないます。
右側の低酸素環境では、細胞死を示す赤色蛍光が増加する。
肌のハリやツヤは肌を構成している細胞がカギを握っています。この細胞を使って様々な評価をおこないます。
お肌のシワやたるみに関わっていると言われているコラーゲン、エラスチンといったタンパク質の量や、これらを分解する酵素の量を測定します。
皮膚の内部に存在する細胞が持っているメラニンの量や、メラニンを作りだす能力を測定します。
健康なお肌の色を保つ毛細血管の活性化度合いを測定します。
サンプルAとBは陽性対照と同等のTie2活性が認められた
現代病として定着してしまった「メタボ」は生活の質を下げるばかりか命まで危機にさらしてしまいます。メタボに関わっている細胞に対して実験をおこない、これを防ぐためのヒントを取得します。
脂肪消費の鍵となるミトコンドリアで発現するタンパク質を遺伝子レベルで解析します。
サンプル添加によって代謝酵素遺伝子の発現が高まった
細胞内で次々と生産され蓄積される脂肪の挙動を撮影します。
脂肪蓄積モデル細胞内に脂肪がドロップ状に蓄積される様子が確認された
脂肪の原料となる物質を作りだす能力を評価します。
高い技術力と設備を持ったわたしたちが、細胞培養に関わる作業をお引き受けいたします。
基礎研究などでの細胞調製のお手間を省くため、ご指定条件で培養した細胞を回収します。
抗体を取得する際の細胞調製のお手間を省くため、CELLineを始めとする特殊培養容器での高効率培養をおこないます。
ASTECのタンパク質発現システムはさまざまな組み換えタンパク質発現のためのトータルシステムです。高密度で培養可能なNeoPro-293A medium、さらにさまざまな細胞に高効率に遺伝子導入が可能なトランスフェクション試薬NeoFectionが協力的に機能することで、他社より高い発現量が得られます。
前核期胚から培養している受精卵は細胞分裂が進むと凝集して胚盤胞を形成し、周囲の透明帯を突き破る。
分化培養液を用いて培養することで細胞同士が融合し、巨大な繊維状の構造体が形成される。
粒状に観察されるリン酸カルシウムによって、緑色蛍光タンパク質の遺伝子が導入される。
インスリン存在下での培養によって細胞内に脂肪滴が形成されるが、同時に消失する様子も確認される。
実際に培養中の細胞をタイムラプス撮影した動画です。
詳しい動画をご覧になりたい方はご連絡ください。
電話でのお問い合わせ